【ドラゴンタトゥーの女】Mac×バイク×仕事好きの方におすすめの映画

公開日: : 最終更新日:2016/03/09 サスペンス ,

 

<作品情報>

上映時間 158分
監督 デヴィッド・フィンチャー
原作 スティーグ・ラーソン 『ミレニアム』
音楽 トレント・レズナー、カレンO  『Immigrant Song』
公開日 2012年
出演者 ダニエル・クレイグルーニー・マーラ

クリストファー・プラマー

ステラン・スカルスガルド

スティーヴン・バーコフ

ロビン・ライト

ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン

ジョエリー・リチャードソン

モア・ガーペンダル

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 レビュー

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こんにちは!オーサムです。

 

今回ご紹介する映画『ドラゴンタトゥーの女』は、天才ハッカー”リスベット(ルーニー・マーラー)”と経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリスト”ミカエル(ダニエル・クレイブ)”の異色のコンビ2人が、40年前に起きたハリエット失踪事件を紐解いていく作品になります。

 

まずはじめに言いますが、「Mac好き!バイク好き!仕事好き!」な人は、この映画は絶対に観るべき作品です。

 

推理小説の『ミレニアム』が原作になっていて、一緒になって事件を解決していくのも楽しいのですが、上記で挙げた3つの視点で楽しむこともできる作品になっています。

 

しかし一方で、猫好きな人には視聴をおすすめしません。

 

というのも、無残な姿になった猫のシーンが一部含まれているからです。

 

そのシーンは、衝撃過ぎて思わず目をそらしたくなるほどですから。

 

犬よりも猫好きな私としても、あまりにもショックを受けすぎて、その残像が今でも鮮明に残っています。

 

早く脳内から消去したいものです。

 

さて、今からは本作を観た感想になりますが、脚本・音楽・映像・キャストのどれもが洗練された映画だと感じました。

 

観る側を飽きさせないテンポの良いストーリー構成や、物語の雰囲気にマッチした音楽、それから登場人物のヴィジュアルに、つい引き込まれてしまいました。

 

158分なんてあっという間。

 

それにオープニングの映像なんて、リスベットのことを表していて非常に素晴らしとしかいえません。

 

まとわりつく黒い油。機械と虫。燃え上がる炎。捉えて離さない人の手。

 

Karen O, Trent Reznorが歌う『Immigrant Song』の音楽と共に、はじめからボルテージは最高潮でした。

 

カッコ良すぎます。

 

オープニングからこんなにワクワクできて、内容も最後まで抜かりのない展開になっていて、映画の完成度の高さには感服します。

 

そのカッコ良すぎる映像と音楽はこちら

 

ストーリ自体は、

40年前、ハリエットの身に一体何が起きたのか?

そして、ハリエットを殺害したのは一体誰なのか?

 

その真実を確かめるというシンプルな内容になっていますが、本作を彩る出演者の演出ぶりが、もうこの人たち以外考えられない、というほどマッチしています。

 

特にルーニー・マーラー演じるリスベットのヴィジュアルは、独特な世界観のオーラが放たれていて超魅力的です。

 

ではここで、映画を彩る主要人物の説明をします。

 

主要人物

ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)

雑誌「ミレニアム」のジャーナリスト。不正を暴くなどで正義の記者として有名だったが、今回では嵌められて名誉毀損で訴えられる。

嵌めた相手の真実を明るみにするため、ハリエットの事件の調査を引き受ける。

無神論者。一人娘がいて、妻とは離別。

「ミレニアム」の編集長エリカとは肉体関係がある。

 

リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)

調査会社のフリーの調査員であり、天才的なハッキング能力や情報収集力を持つ。

逮捕歴や精神病院にいたこともあり、後見人がいる。

全身にピアスをしており、背中にドラゴンの刺青をしている。

ミカエルの調査をし、その調査能力をミカエルに見込まれてハリエットの事件を共に追う。

 

ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)

ハリエットの叔父でヴァンケル一族が経営する大企業の元会長。

40年前のハリエット失踪事件の調査をミカエルに依頼する。

調査の報酬としてミカエルを嵌めたかつての部下、ハンス=エリック・ヴェンネルストレムの不正の記録を約束する。

 

ハリエット・ヴァンケル

ヘンリックの兄ゴットフリートの娘で現会長のマルティンの妹。

40年前の1966年に一族が所有する島から失踪した。叔父は独自に調査したももの死体も何も見つからなかった。

殺害されている可能性が高いため、叔父は一族の中にいると思われる犯人の特定をミカエルに依頼した。

 

マルティン・ヴァンゲル

一族で経営している企業の現会長。失踪したハリエットの兄。

ミカエルに協力的で、妹の真相が暴かれることを切に願っている。

40年前の事件当時は高校生で別の場所に住んでおり、少し遅れて島に到着した。

 

ゴットフリート・ヴァンケル

ハリエットとマルティンの父。一族中では無能扱いされ、はみ出し者だった。

また一族はドイツ系のため親ナチスが多く、彼もまた親ナチスでユダヤ人を嫌っていた。

ハリエットが失踪する少し前の1965年の事故で水死した。

 

アニタ・ヴァンケル

ヘンリックの兄の娘。

一族を嫌いロンドンへ移住した。当時はハリエットとは歳が近く、仲が良かった。

 

ディルク・フルーデ

ヘンリックの弁護士。ハリエットの調査を依頼するためリズベットにミカエルの周辺調査を依頼した。

 

ハンス=エリック・ヴェンネルストレム

かつてのヘンリックの部下であり、大物実業家。

ミカエルにより犯罪組織との武器の密輸に関する記事を「ミレニアム」に書かれたが、その情報は罠であり、ミカエルを嵌め、逆に名誉毀損で訴える。

 

エリカ・ベルジェ

雑誌「ミレニアム」の編集長。ミカエルとは肉体関係にある。

ハンスに訴えられた影響で「ミレニアム」は潰れかけるが、ヴェンケルグループがスポンサーになり廃刊は免れる。

 

 

ちなみに、この中に女を殺すことで性的興奮を得る異常者がいます。

 

しかし、その異常者が40年前にハリエットを殺害した人物かと言えば、ネタバレになってしまうので明かせませんが。

 

真実は意外な展開だったと、私の口からそれ以上のことは言えません。

 

 

Mac×バイク×仕事好きにおすすめする理由

本作を紹介するにあたり、Mac好き!バイク好き!仕事好き!におすすめの映画として言いました。

 

どうして、Mac好き!バイク好き!仕事好き!の方におすすめの映画なのか?

 

今からその理由について、順を追って説明します。

 

Mac好きの方におすすめする理由

本作には、Mac Book Pro15が登場します。

 

まーぁ、映画にMacが登場すること自体、珍しいものでもありませんが。

 

このMac Book Pro15が、やたらカッコ良く見えて仕方ありません。

 

当ブログは、Mac Book Pro15を使って書いていますが、同じMac Book Pro15でもリスベットが使うMacとは、まるで別物のように見えてしまいます。

 

そもそも使っている人が異なるから、カッコ良く見えるんじゃないの?

 

リスベットは天才ハッカーで、管理人のオーサムはただの映画ブロガー(自称)。

 

その違いだけでしょ!

 

そのように言われてしまえば、普段から寡黙な性格の私も、さらにしゃべらなくなってしまいますが。(笑)

 

私が伝えたいことはそのことではなくて、リスベットが使うMacがカッコ良く見えるのは、画面設定や使っているアプリケーションが関係しているのではないかという部分です。

 

リスベットが使うMacは、彼女らしい黒が基調されていて、かなりオシャレな印象を受けます。

 

デスクトップは、画面とメニューバーの全体が黒い設定になっています。

 

で、Macで調べものをしているときは、FireFoxを立ち上げてGoogleで検索をしています。

 

このとき検索のために文字を入力するタイピングスピードは、タイピング界の神の手と呼ばれている隅野貴裕と同じくらいの速さがあって、その点にも驚きです。

 

どこくらいのタイピングスピードなのかいうと、この動画ぐらいの速さです。

 

天才ハッカーたるもの、このぐらいの速さでなければ、警察のDBサーバをハッキングすることなんて到底無理なんでしょうね。きっと。

 

ハッキングする際に、UNIX系端末エミュレータのアプリケーション「ターミナル」を使っていますが、設定がHomeBrew(背面が黒でフォントカラーは緑)になっています。

 

それと、事件の調査内容をまとめるために使っていたアプリケーションは、「X11」でした。

 

素直にNumberやexcel for macを使わないところは、ギークっぷりが目に見てとれます。

 

ちなみにX11とは、CUIのUNIXをGUIで使う際に使用するアプリケーションのことです。

 

そのほかにも、ハッキングでリスベットがコマンド入力しているシーンは、エンジニアの方も納得するほどの出来栄えです。

 

 

バイク好きの方におすすめする理由

本作で移動手段として使っていた、リスベットのバイク。

 

そのバイクですが、ace barsのハンドルにブラックアウトされたボディ、足回りで引き締められた車体がなんともカッコイイ。

 

このカスタムされた車体は、バイク好きにはたまりませんね。

 

そのバイクですが、実はホンダのCL350というマイナーなバイクなんです。(よくCBと勘違いされていますが。)

 

車体は、GLORY MOTOR WORKS(LA)というショップが、映画の雰囲気に合わせカスタムを施した車輌で、ほとんど原型をとどめていません。

 

独特な雰囲気のリスベットと絶妙にマッチしている上に、雪道をさっそうと走る姿は、何度見てもホレボレします。

 

はじめてこのバイクを見たときは、めちゃくちゃ欲しい欲求にかられたのを覚えています。

 

結局金銭的な問題もあって購入には至っていませんが、今でも本作を観たときには欲しい欲求にかられてしまいます。

 

しかし1968年代のバイクだけあって、今となっては希少で手に入れることが困難でしょうね。

 

CL350でなくても、それに似たSRでカスタムを施すとなると、カスタム代だけで50万以上はかかりそう・・・。

 

ちなみに、リスベットがバイクに乗るときに被ってたヘルメットは、「バンディット XXR」というものです。

 

本作では使用された「バンディットXXR」は、口元にワンポイントのペイントが施されています。

 

ネットで購入することはできるみたいですが、クローズドコースや装飾用としての販売しかしておらず、公道では使用できないヘルメットのようです。

 

 

仕事好きの方におすすめする理由

ミカエルとリスベットの仕事ぶりを見ていると、見習うところが多くありました。

 

観察力にしても、集中力にしても、行動力にしても。

 

ハリエット失踪事件を解決するために、彼らがどのように調べて、考えて、行動したのか。

 

解決の糸口を見つけるまでの工程は、素晴らしいほどの仕事ぶりでした。

 

そしてミカエルがリスベットを雇ってから、事件の真相に徐々に近づくにつれて、お互い共鳴しているといいますか、それはまるで”マスターマインド”(※)という言葉の表現がふさわしく思えました。

 

(※)マスターマインド

ナポレオン・ヒル・プログラムによると、マスターマインドとは、二人以上の統一した願望や目標を持った人間の集まりのことであり、また、それらの人々の間で行き交う、波長の合った思考のバイブレーションのことを指します。

 

ミカエルは元々、雑誌「ミレニアム」のジャーナリストで、職業柄必須のスキルとして調査能力が高いのかもしれません。

 

が、しかし、一方のリスベットはというと、ミカエルと同等か、それ以上の能力をもっていました。

 

天才的なハッカーでいて、頭脳明晰の彼女。

 

終業時間にも関わらず、長時間図書館にいりびたり、いろんな書物を読みあさりながら事件を解明している姿は、すごい集中力でした。

 

無我夢中とは、まさにこのこと。

 

ミハエルよりも一手先に事件の真相を探し出すことができたのも、その集中力の高さによるもので、まず間違いありませんね。

 

ハリエット失踪事件を調べている2人を見て気付きましたが、解決の糸口を探し出すため地道に足を運んで話を聞きに行ったり、寝るひまを惜しまず調べ物をしたりと、とにかく時間をかけて事件の真相について追求していました。

 

そのことが仕事のスピードを上げ、結果的に成果(=真相を知ること)に繋がったのではないかと思います。

 

いくらジャーナリストといえども、天才ハッカーといえども、そこには地道な努力の積み重ねが大切である、ということを学ばせてくれました。

 

仕事のモチベーションを上げるためにも、ミカエルとリスベットの仕事ぶりを真似てみてはいかがでしょうか?

 

 

さいごに

ネットのレビューを見た限り、ほとんどのサイトで高評価を得ている本作。

 

これほどまでに完成度の高い映画といわれるのは、監督デヴィッド・フィンチャーの手によって、細かな部分にもこだわりがあったからです。

 

ハッキング行為にしても、バイクのカスタマイズにしても。

 

監督は、けして手を手を抜くことはなく、まさに本気の仕事をやってのけたというのがわかります。

 

デヴィッド・フィンチャー監督は、過去にも多くの話題作を世に排出してきました。

 

その作品となるのが、

 

  • エイリアン3 Alien3 (1992年)
  • セブン Seven (1995年)
  • ゲーム The Game (1997年)
  • ファイト・クラブ Fight Club (1999年)
  • パニック・ルーム Panic Room (2002年)
  • ゾディアック Zodiac (2007年)
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生 The Curious Case of Benjamin Button (2008年)
  • ソーシャル・ネットワーク The Social Network (2010年)
  • ドラゴン・タトゥーの女 The Girl with the Dragon Tattoo (2011年)
  • ゴーン・ガール Gone Girl (2014年)

 

これら話題となった数々の映画作品をみて、監督がいかに映画をつくることに対して本気で取り組んでいたか、意気込みというのがヒシヒシと伝わってきます。

 

本作は監督デヴィッド・フィンチャーの集大成と言われていて、噛めば噛むほど味が出てくるといいますか、何度も観るたびに新たな発見をがあるなど、とても味わいぶかい作品になっています。

 

これから本作を観られる方は、1度だけでなく、2度、3度と何度も観て、味わい深い部分を目と脳で感じていただけたらと思います。

 

とはいっても、楽しみ方は人それぞれですから、私の話はいち意見として、こんな見方もあるんだなぁ、という程度にしまっておいて、これから本作を観られる方は純粋に楽しんでください。

 

今日はこれで以上です!

本日も最後まで読んでいただき、

ありがとうございます。

また次回もお楽しみに♪

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