【るろうに剣心/京都大火編】から学んだ、固定観念は捨てて絶対観るべき映画だということ

公開日: : 最終更新日:2015/08/17 実写

作品情報

上映時間 139分
監督 大友啓史
原作 和月伸宏 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
音楽 佐藤直紀
主題歌 ONE OK ROCK 「Mighty Long Fall」
出演者 佐藤健
武井咲
伊勢谷友介
青木崇高
蒼井優
神木隆之介
土屋太鳳
田中泯
宮沢和史
小澤征悦
滝藤賢一
三浦涼介
丸山智己
高橋メアリージュン
福山雅治
江口洋介
藤原竜也

 

あらすじ

かつて人斬り抜刀斎と呼ばれた伝説の人斬り、緋村剣心(佐藤健)。刀を置き、平穏な生活を送る剣心は、ある日、剣心から影の人斬り役を引き継いだ志々雄真実(藤原竜也)が京都でその名をとどろかせていることを知る。政府が派遣した討伐隊は志々雄を前に成すすべがなく、最後の望みとして剣心に白羽の矢が立つ。志々雄の野心を阻止すべく、剣心は京都へ向かう。

引用元:シネマトゥデイ

 

こんにちは!オーサムです。

 

今回ご紹介する映画は漫画”るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-”を原作とした実写版シリーズの中の1作品、『るろうに剣心/京都大火編』です。

 

さて、この映画ですが、固定観念は捨てて絶対に観るべき映画です。

 

というのも、わたくし・・・実写映画を完全に舐めていました。

 

佐藤健じゃなく、他の役者さんに剣心を演じて欲しかったという想いを見事に打ち砕かれ

てしまいました。

 

緋村剣心を演じられるのは、もはや彼以外考えられません。

 

それに、ほかの役者さんの演技力の高さにもド肝を抜かれました。

 

なかでも、藤原竜也演じる”志々雄真実”は、原作コミックからそのまま飛び出したかのような錯覚に陥ってしまうほどの雰囲気を醸し出していました。

 

それと江口洋介演じる”斎藤一”も、神木隆之介演じる”瀬田宗次郎”も、役柄にぴったしハマり込んでいました。

 

役者の演技力の高さもさることながら、原作のスケールをものの見事に再現して、漫画を読んだことのある方やそうでない方でも、十分楽しむことのできる作りになっていて、大友啓史監督の手腕にはホント驚くばかりでした。

 

脚本、演出、音楽、撮影、監督、俳優陣、どれをとってもすばらしく、120満点以上の完成度になっているのは間違いありません。

 

まさに理想とする実写版で、世界に堂々と発信できる数少ない実写映画だと思います。

 

「緋村剣心」役が”佐藤健”ではないと思った理由

また無駄にアニメが実写化されてしまった!

 

と、思ったのは、映画『るろうに剣心』のポスターに載っていた”佐藤健”を見たときのことです。

 

原作キャラの見た目だけを似せただけで、内容がつまらないという実写映画は世の中にたくさんあります。

 

私が思うに、「デビルマン」とか「ガッチャャマン」とか「ドラゴンボール」などが、それに値します。

 

どうしてつまらないと思ってしまうのか?

 

その原因を考えたときに、2つの事柄に気づきました。

 

1つ目は、「絵で描かれたキャラクターに無理やり似せようとしている感がある。」

2つ目は、「漫画の世界観のほうがスケールが大きいと感じてしまう。」

 

これらの考えに至ったわけですが、その影響もあって本作に対する見方もずいぶん否定的になっていました。

 

そして今回も、

 

どうせ見た目だけ似せているだけなんじゃないの?

必殺技の演出も、どうせショボイ感じに終わってしまうのでは?

 

という考えでいっぱいでした。

 

それに本作を観る前の”佐藤健”のイメージとして、「カッコイイというだけで、演技はこれといって上手いとは思えない。それに何より身体の線が細すぎる。」という感じでした。

 

彼はドラマや映画にもなった作品ROOKIES(ルーキーズ)に出てましたが、そのときストーリーには感動したけど、彼の演技を観て感動したということはありませんでした。

 

そんな彼が「緋村剣心」という人物を演じても、観る者の心を熱く感動させることはできないだろう、そう思っていました。

 

「緋村剣心」は、過去(幕末の時代)に人斬り抜刀齋として多くの人を斬り、数々の死線を乗り越えています。

 

そんな人物がまとう独特のオーラを、今の時代を生きる若者に演じることは絶対に不可能。

 

誰も「緋村剣心」なんかになれるものか!

 

ただ単に容姿がカッコイイというだけで役に抜擢されたと思うと、本作がコケてしまった場合、映画BECK(ベック)に続いて”佐藤健”の評判もガタ落ちすることも考えられました。

 

そんなことにでもなれば、むしろかわいそうと同情すら生まれてきました。

 

と、本作を観るまではそのように思っていました。

 

「緋村剣心」役が”佐藤健”以外考えられないと思った瞬間

実写版「緋村剣心」を彼が演じることについて完全否定していたのですが、ところが映画を観終わった頃には、スタンディングオベーションとでもいいましょうか、数ある邦画において断然素晴らしい作品だと思ってしまいました。

 

個人的に今年観た作品の中では、意外性NO.1の邦画と呼べます。

 

というのも、”佐藤健”の演技がとにかくすごかったです。

 

刀捌きといいますか、相手と刀を交わすときの速さといえば、それはもう気持ちがいいぐらい爽快でした。

 

こういうのを太刀打ちが見えない、て言うんですかね。

 

それに動きも速く、身のこなしかたもとても軽やか。

 

小柄な身体からは想像もできないほどの速さで、数十人と倒していくシーンはまさに圧巻でした。

 

中でも私のお気に入りシーンは、新月村にて志々雄真実の郎党を次々と倒していくシーンです。

 

それと神木隆之介演じる”瀬田宗次郎”との剣術バトルシーンもかなり見物で、観ててハラハラドキドキするなど、思わず手に汗を握ってしまうほど熱くなりました。

 

この2つのシーンは、「緋村剣心」役が”佐藤健”以外考えられないと思った瞬間でした。

 

佐藤健のココがすごい!(映像あり)

佐藤健が緋村剣心役を務めるにあたり、彼の取り組んだ練習が人間ワザの常識を逸脱していると、ネットで話題になったことがありました。

 

その気になる映像ですが、こちらになります。

 

 

 

 

こちらのワザは『るろうに剣心/伝説の最期編』で、実際に使われたそうです。

 

単発ワザではなく、一連の流れの中で使われたらしいのですが、佐藤健自身「死ぬかと思った」と、そのときの心情をテレビでコメントしていました。

 

ホント、すごいとしかいいようがありませんね。

 

この映像を切っ掛けに、彼に対しての見る目が変わりました。

 

彼の演技の振り幅と魅せ方は、もはや国内で右に出る者などいないのではと感じます。

 

これからの日本映画界を背負っていける、貴重な俳優さんだと思います。

 

最後に・・・

実写映画は面白くないから、という固定観念を捨て、本作を観ることになって本当によかったです。

 

実写映画に限らず洋画や邦画などの作品にも言えることですが、はじめから「○○だから面白くない」、と頭でっかちになっていては、素晴らしい映画に出会う機会も少なくなってしまいます。

 

もっと柔軟に、ネットのレビューや映画ブログを参考にするべきでした。

 

今回はたまたま、iTunesの新作映画でトップにあったからいいものの、それがなければ今ごろ私の目に留まることなく見逃していました。

 

これからは自分の考えだけでこの映画は観ないと決めつけずに、ネットのレビューや映画ブログなどを参考にして、人生に役立つ映画を次々に発掘していきたいと思います。

 

今日はここまで!

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

また次回もお楽しみに♪

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