【悪党に粛清を】カジノロワイヤルの異色コンビが魅せる西部劇映画!

参照:https://youtu.be/hgCwfj3nyFw

作品情報

上映時間 93分
製作国 デンマーク/イギリス/南アフリカ
監督 クリスチャン・レヴリング
音楽 カスパー・ウィンディング
公開日 2015年
出演者
マッツ・ミケルセン(ジョン)
エヴァ・グリーン(マデリン)
ジェフリー・ディーン・モーガン(デラルー大佐)
エリック・カントナ(コルシカ人)
ミカエル・パーシュブラント(ピーター)
ダグラス・ヘンシュオール(マリック)
マイケル・レイモンド=ジェームズ(ポール)
ナナ・オーランド・ファブリシャス(マリー)
ジョナサン・プライス(キーン)

 

あらすじ

1864年、ジョン(マッツ・ミケルセン)と兄のピーター(ミカエル・パーシュブラント)は、祖国デンマークで兵士として勇敢に戦った。戦争に嫌悪感を抱いた彼らは新天地を求めアメリカ西部に移住し、ジョンは1871年にようやく妻と息子をアメリカに呼び寄せる。だが、駅での再会の喜びもつかの間、親子3人は帰りの駅馬車でならず者と同乗することになり……。

参照:シネマトゥデイ

 

akutou-shukusei

こんにちは!オーサム(@awesome8v8)です。

 

今回ご紹介する作品は、”007カジノ・ロワイヤル”の異色コンビが放つ映画『悪党に粛清を』です。

 

つい最近までダニエル・クレイグのボンドシリーズ007を見ていて、そのシリーズのなかのひとつカジノ・ロワイヤルに出演しているマッツ・ミケルセンとエヴァ・グリーンの2人。

 

007の作品以外でこの2人の演技を見てみたい、と半ば興味本位で本作を観てみましたのでその感想について綴っていきたいと思います。

 

ちなみに面白いか面白くないかでいうと、なかなかの面白さです。

 

すごく面白とまではいかないんだけれども、逆に面白くないとまではいかない、そんな映画です。

 

物語がつまらないと嘆いている方へ!映画の醍醐味っていうのはこういうことだよね?

物語自体は1870年代のアメリカをが舞台となっていて、2人の男組によって妻がレイプされた挙句息子ともども殺されてしまったジョン(マッツ・ミケルセン)の壮絶な復讐劇という、いたって目新しい内容のものでもありません。

 

だからといって、この話の展開が面白くないというのは安易な考えでして。

 

どうして主人公ジョン(デンマーク人)はアメリカへ移民することとなったのか。

 

そして移り渡った1870年代のアメリカはどのような世界だったのか。

 

経済を含め、そこに住む住民たちはどのような生活を強いられてきたのか。

 

映画で語られることはすべてではありませんが、ごく一部分の世界を知れることは大変貴重なことだと感じます。

 

もちろん、知ったあとにその当時のアメリカ社会について調べてみたりすることで作品の深みが増し、もう一度観ることでまた新しい視点が生まれたりすることもあります。

 

ただ単に物事について知って知識だけに留めておくのは、誰でもできることであり大切なのはその先の行動です。

 

たとえば元兵士ジョンの移民については、1864年に起きた戦争で敗戦してアメリカへやってきたという設定になっています。

 

じゃあ、この1864年に起きた戦争は何かという話になりますが、これはプロイセン・オーストリア連合軍とデンマーク王国のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン(主にデンマーク戦争と表記されていることが多いようです。)をめぐる戦争を示しています。

 

シュレスヴィヒ・ホルシュタインというのはもともと地方名であり、デンマーク国王のもとで自治が認められていました。

 

が、19世紀の民族運動から一変、ドイツ系住民がドイツへの併合を要求して暴動を起こすと、デンマークは憲法をこの地に適用してその運動を抑えようとするも、ドイツはオーストラリアと手を組みあえなく侵略されることとなりました。

 

このことが影響してジョンは新天地を求め、アメリカへ移り変わり生活することを決めたのです。

 

このようにただ単に物語の表面上の展開だけに物事を捉えるのではなく、目の前の事実を知ったあとに自ら調べて学ぶことが真実に近づく唯一の手段であり、もっと深いところで視点を変えてあげることでより一層映画の楽しみ方も倍増するのではないかと思います。

 

マッツ・ミケルセンが魅せる新たな一面の演技に酔いしれてしまいそう!

本作の最大の魅力は、ジョン演じるマッツ・ミケルセンとマンデリン演じるエヴァ・グリーンのカジノ・ロワイヤルダブルコンビが魅せる演技の表現力がとてつもなく素晴らしいところです。

 

マッツ・ミケルセンの演技では法も秩序も崩壊した世界で元兵士というだけで特別な力をもっていませんが、敵地の建物を利用した泥臭い戦い方が妙に印象的でした。

 

火炎瓶とライフルの装備少なめでほぼ一対数十人という誰がどう見ても不利な状況のなか、負け戦のように見えて絶対に復讐を果たしてやるというマッツ・ミケルセンの迫真の演技からヒシヒシと伝わってくるところはかなり最高です。

 

007カジノ・ロワイヤル』でル・シッフル役を演じたときもそうなんですが、人の心を見透かすような鋭い眼差しは健在で、段々どっちが悪者かわからなくなることも。

 

それほど彼の演技力は高く、世界的にも賞賛されているわけです。

 

映画のなかでは悪役を演じることが多いですが、今回は悪党を成敗する立場としてのマッツ・ミケルセンの演技を観ることができ大満足という作品でした。

 

セリフがないのに何この圧倒的な存在感!エヴァ・グリーンの演技力が高すぎてどうしょうもない

続いて、デラルーの弟の妻マンデリン役を演じたエヴァ・グリーンについてですが。

 

ミステリアスな背景を感じさせる独特な表情から滲み出る演技力の高さが光ってて、そんな眼差しで見られてしまっては、舌を抜き取られてしゃべれなくても唇に残念な傷があったとしても、ジョンの妻マリーよりもあなたを選んで駆け落ちをしてしまいたい、そんな気持ちにさせるほどの魅力が彼女にはありました。

 

話の設定上、マリーは殺されているので駆け落ちという選択はありえませんが。

 

最後エンディングで2人で立ち去っていくシーンには、「えっ!?どこへいくの?この先2人はどうなるの?」と疑問しか残らず。

 

続編があるのかないのかはわかりませんが、終わり方としては観る人各々がいろんな妄想を膨らませる類の作り方になっているので、はっきりとした終わり方を希望する人にとっては、モヤモヤするかなと思います。

 

やや話が脱線しましたが、話を戻してエヴァ・グリーンの凄いところって、今回キャラクターの設定で一言もセリフがないのにも関わらず圧倒的な存在感を放っていたところなんじゃないかと思います。

 

相手に自らの意思を伝える手段として一番わかりやすいものがないにも関わらず、演技ひとつであれほどの表現力を魅せつけられては、もうエヴァ・グリーンのファンにならざるおえません。

 

そんじゃそこいらの通行人Aという類の話ではなく、見るからに存在感ありありですから、気になる方はぜひご観賞ください。

 

物語だけでいうならキアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』と同じ!それも名前まで

本作の物語は、ほとんど『ジョン・ウィック』と同じようなものです。

 

舞台や細かな点が違うだけで、根本的な部分は同じです。

 

主人公が大切なものを失い復讐に目覚めるのですが、そのきっかけとなるキャラクターの設定とかも。

 

ジョン・ウィック』ではどうしょうもないアホなマフィアの息子が事の発端をつくり、『悪党に粛清を』では同じくどうしょうもないアホな大佐の弟が事の発端をつくっています。

 

ほんと見ててどうしょうもない感じが伝わってきて、こっちまでイライラするなど感情をあらわにしてしまいます。

 

監督や脚本はまったくの別人なんですが、一体どうしてでしょうか。たまたまなのかな。

 

名前のジョンまで同じだと疑いの目しか抱きませんけど。

 

まぁ、ジョン・ウィックほどスマートな殺し方をしていませんが。

 

ただ言えることは、どちらのジョンも素晴らしくカッコイイということです。

 

まとめ

西部劇が映画になった作品は過去にあまり見たことがなくて、古臭いイメージがあるから潜在意識のなかで自ら距離をとっていましたが、今回本作を観るに辺り世界観に引き込まれてしまいました。

 

話の展開としてはある程度予想できていましたが、作中に登場するジョンを演じるマッツ・ミケルセンとマデリンを演じるエヴァ・グリーンのカジノ・ロワイヤル異色コンビの演技には、ただただ注目してみてください。

 

もちろんその他の俳優も、味があってよかったです。

 

本日の教訓

オーサム
自らの先入観で映画を観ないのはもったいない!

今までの先入観を捨て、勇気を振り絞って観るのだ!

そうすれば見える世界が何重にも広がってくるものだ!

 

今日はここまで!

最後まで読んでいただき、

ありがとうございます。

また次回もお楽しみ♪

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