【プレステージ】あなたは見破れるか?130分全てが罠(トリック)で隠されている作品
あらすじ
舞台は19世紀末のロンドン。ボーデンはライバルであるアンジャーの瞬間移動マジックを調べるため、彼のマジックの最中に舞台下に侵入する。するとアンジャーはボーデンの目の前で、2人にとっていわくつきの水槽に落ちて溺死。そばにいたボーデンはアンジャー殺害の容疑で逮捕される。
遡ること数年前。若きアンジャーとボーデンは、ある奇術師の下で互いに修行していた。ある時、助手であったアンジャーの妻が水中脱出マジックに失敗し溺死する。その原因はボーデンが結んだロープであった。2人は決裂し、アンジャーは復讐のためにボーデンの手品を失敗させ、ボーデンは左手の第4・第5指を失う。以後、2人は互いの邪魔をしながら激しく競い合うようになる。
参照元:Wikipedia(ウィキペディア)
作品情報
原 題 | THE PRESTIGE |
製作年 | 2006年 |
製作国 | アメリカ |
出演者 | ヒュー・ジャックマン
クリスチャン・ベール マイケル・ケイン スカーレット・ヨハンソン パイパー・ペラーボ レベッカ・ホール デビッド・ボウイ アンディ・サーキス エドワード・ヒバート、サマンサ・マハリン |
監 督 | クリストファー・ノーラン |
製 作 | クリス・J・ボール
ヴァレリー・ディーン チャールズ・J・D・シュリッセル |
脚 本 | クリストファー・ノーラン
ジョナサン・ノーラン |
こんにちは!オーサムです。
今回ご紹介する作品は2006年に公開され、「マン・オブ・スティール」や「ダークナイト(ダークナイト ライジング) 」をはじめ、その他「インセプション」や「メメント」など多数の大ヒット作品を世に生みだしているクリストファー・ノーラン監督が務めたアメリカ映画「プレステージ」になります。
本作に出演しているのは、どれも名だたる豪華キャストの数々。
ロバート・アンジャーを演じるのは、「X-MEN」のウルヴァリン役に抜擢されたヒュー・ジャックマン。
また本作では、過去の因縁によってアンジャーと互いに競い合うこととなったアルフレッド・ボーデンを演じるのは、「バットマン ビギンズ」のバッドマン役に抜擢されたクリスチャン・ベール。
それと奇術のトリックの考案と、小道具の開発を行うエンジニアのハリー・カッター役にマイケル・ケイン。
アンジャーの助手オリヴィア役にスカーレット・ヨハンソン。
ボーデンの妻サラ役にレベッカ・ホール。
などなど、現在の人気男優・女優を象徴とするキャスト陣が勢ぞろいの作品。
絶対!観なきゃ損!!という前に、本作の何がそんなに面白いのか?
感想と合わせて、私の言い分を聞いてください。
感想
それでは本作を観た感想になりますが、まず観たままの感想をそのままいうと、昔のマジックってこんなにエグイの?と思うぐらい、マジックの技術が初歩的で驚きました。
19世紀末の話ですから無理もありませんが、その当時観客を湧かせるマジックといえばカゴの中の小鳥を消したあとに再び手元から登場させてみたり、左のドアから右のドアに瞬時に移動してみせたりするような手品です。
小鳥を使ったマジックでは、小鳥を1回1回殺していますし、ドアの瞬間移動ではわざわざ替え玉を準備してて、替え玉に選ばれた人は世間から姿を隠すために人生のすべてを捧げることになります。
マジックへの情熱はわかりますが、エグイ感じを超えてもう酷いの一言。
昔のマジックは何かを犠牲にしなければ、偉業を成し遂げることができませんでしたし”無知は罪”とはこのことですね。
情報や道具に溢れている現代では少し知恵を絞れば、不可能なことも可能になってしまうのですから。
が、驚くのはまだまだ早いです。
本作で注目していただきたいのは、「新・瞬間移動」のマジックです。
人間の瞬間移動といえば、さきほどもいいましたが替え玉が主流です。
しかし本作最大の偉業と言われているマジック「新・瞬間移動」は、替え玉を一切使わないマジックなんです。
じゃあ、どんなタネなんだ!?と疑問が浮かぶと思いますが、その謎めいたタネこそが本作の核心に迫る部分です。
19世紀末では不可能と言われていたことが、アンジャーの手によって実現可能となる事実を、ぜひあなたの目で確かめてみてください。
『百聞は一見にしかず』
すべてはプレステージ(偉業)を成し遂げるために・・・。
余談ですが・・・
私もあとになってわかりましたが、小鳥のマジックについて調べてみると、なんでも小鳥を毎回殺すのはありえない話なんだそうです。
同業者から言わせてもらうと手品用の白いハト(ギンバト)は、1羽8,000〜10,000円もするそうで経費的に無理があるようです。
映画プレステージでは、話を誇張しているとのこと。
最後に・・・
マジックといえば、私はトランプマンだったり、Mr.マリック、マギー司郎、マギー審司、山上兄弟、引田天功、セロを思い浮かべます。
特にトランプマンなんかは、小学校高学年だったかな・・・。
懐かしい存在でもあります。
その当時、トランプひとつで番組が組まれるほどマジックの人気は絶頂期で、TVで放送されると必ずみてました。
作中のセリフでもありましたが、マジックとは確認(プレッジ)と展開(ターン)だけだと観客は何も満足はしません。
最後に偉業(プレステージ)を完成させてこそ、みんなの期待値は最高潮に達するのです。
しかしいくら凄いマジックでも、そのタネが明かされてしまうと、つまらなくなり世間の目から離れてしまいます。
それに何度も同じようなマジックをみせられても、観客は飽きてしまい心が離れていくばかりです。
これって何かに似てると、ふと思いきや、なぞなぞ問題と一緒なんですね。
答えが分かってしまえば、その問に対しての解答意欲が半減するどころか、もうこの問題の答えはこうだから、簡単に解けてしまってつまらない!と人間の心理はこのように働くわけです。
マジックもこれと同じことで、どんどん目新しいものでなきゃ、観客を満足させることはできません。
「新・瞬間移動」も、そんなアンジャーの想い(情熱)から生まれたマジックといえます。
ですが、モラルに反したことを行えば、必ず罪は自身に降りかかってしまいますね。
アンジャーの衝撃の結末を知りたい方は、どうぞHuluで。
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